「結婚式の準備は大変だよ」と人から聞くことはあっても、実際にどのくらい大変なのかは、やってみるまでよくわからないものです。
私も結婚式をする前は、「まあ式場の人がいろいろ決めてくれるんでしょ」くらいに思っていました。
ところが、実際に2024年に結婚式をやってみて感じた結論は、思っていた以上に準備は大変でした……。
具体的に何が大変だったかというと、主にこのあたりです。
- とにかく決めることが多い
- 打ち合わせが何度もある
- 最初の見積もりから費用が上がりやすい
- 装花やドレスなど完成形を想像しにくいものを決める必要がある
- 招待状・席次・名札など細かな制作物が多い
- ムービーを自作すると時間がかかる
- 複数の準備を同時並行で進めなければならない
ただ、「大変=結婚式をやらないほうがいい」という話ではありません。
大変になるポイントを先に知っていれば、式場に任せるところ、自分たちで作るところ、お金をかけるところを事前に決められます。
この記事では、これから結婚式を予定している方や検討している方向けに、結婚式の準備で何が大変だったのか、そして「もし私がもう1回やるなら、こう進める」という反省点まで紹介していきます。
一つでも参考になるものがあり、結婚式の準備が少しでもスムーズになればうれしいです。
結婚式の準備が大変な理由は「オーダーメイド」だから
実際にやってみて思ったのですが、結婚式の準備が大変な一番の理由は、結婚式がほぼオーダーメイドだからです。
時間と予算が許せば、自分たちのやりたいことをかなり自由に追加できます。
例えば、
- オープニングムービーを流すか
- プロフィールムービーをどうするか
- エンドロールを付けるか
- 招待状を紙にするかWebにするか
- 席次表や名札をどうするか
- 料理をどのランクにするか
- ブーケをどうするか
- 高砂の装花をどのくらい豪華にするか
- ゲストテーブルの花をどうするか
- ウェルカムスペースをどうするか
- 写真や映像をどこまで残すか
- 衣装を何着着るか
などなど。
一つひとつは楽しいのですが、全部について「どうしますか?」と聞かれると、だんだん判断力がなくなってきます。
しかも、こちらは基本的に結婚式初心者。
対するウエディングプランナーや衣装・装花の担当者は、これまで何組もの結婚式を担当してきたプロです。
説明もうまいので、「せっかくならこっちもいいですよ」「一生に一度ですから」と言われているうちに、どんどん良いものが欲しくなってきます。
もちろん悪いことではないんです。
実際、お金をかけたからこそ満足できるものもありました。
ただし、箱である結婚式場を借りたあとに、何かを置けばお金、人にお願いすればお金、グレードを上げればお金……という世界なので、何も考えずに追加していくと金額は簡単に膨らみます。
個人的には「200万円パッケージ!全部込み!」みたいなものがあればわかりやすいのに、と思いました。
でも、自由に選べるからこそ自分たちらしい結婚式にもできる。
この「大変さ」と「自由さ」は表裏一体なのだと思います。
結婚式準備は「やることが多い」というより、「選択肢が多すぎて全部自分たちで判断しなければならない」のが大変でした。
実際に結婚式の準備で大変だったこと7選
ここからは、2024年に実際に結婚式をして「これは大変だったな」と感じたことを具体的に紹介します。
会場やプランによって違いはありますが、これから準備する方は「このあたりで時間やお金がかかる可能性がある」と知っておくだけでもかなり違うと思います。
1.何度もある打ち合わせが地味に面倒
まずは打ち合わせです。
結婚式は1回打ち合わせして終わりではなく、自分たちの担当となるウエディングプランナーと何度も打ち合わせが入ります。
さらに内容によっては、衣装、装花、写真・映像など、それぞれ別の担当者との打ち合わせもあります。
これが近所ならまだいいのですが、基本的に会場や関連施設まで行く必要があると、往復だけでも結構面倒です。
土日のたびに「今日は結婚式の打ち合わせ」となると、思っていた以上に自由な休日が減ります。
自宅からアクセスが悪い式場を選んでいると、その負担はさらに大きくなります。
オンラインを希望すれば対応してもらえる打ち合わせもあるので、現地で見る必要がある回以外は、最初にオンライン対応できないか聞いてみるのがおすすめです。
ちなみに、プランナーとの話が噛み合わない、連絡が遅い、こちらの希望を理解してもらえないと感じる場合は、我慢し続けないほうがいいと思います。
結婚式まで何度もやり取りする相手なので、どうしても合わなければ担当変更について相談するのも選択肢です。
2.最初の見積もりから金額がどんどん増える
結婚式準備で精神的に大変だったのが、お金です。
式場見学でもらった見積もりを基準に「このくらいなら大丈夫」と考えて契約するのですが、実際に準備を始めると追加したいものがどんどん出てきます。
料理、衣装、装花、写真、映像、小物……。
何かを一つグレードアップすると数万円。ゲスト人数に応じて増えるものなら、単価は小さくても合計すると数万円。
全体が数百万円なので、途中から「3万円ならまあいいか」と金銭感覚がちょっとおかしくなってきます。
でも、普段の生活で3万円は普通に大きなお金です。
もう一度やるなら、式場を決める段階で「最初から実際に選びそうなグレードを入れた見積もりをください」とかなり細かくお願いすると思います。
式場見学時の見積もりで確認したいポイントは、以下の記事でも詳しくまとめています。


3.花の完成イメージが全然つかめなかった
個人的にかなり難しかったのがお花です。
ブーケ、メインテーブルの花、ゲストテーブルの花。両親へ花束を渡すなら、それも必要になります。
私たちのときは、最初に花屋さんとの打ち合わせをした際、当初の見積もり金額だと「割と質素な感じになる」というニュアンスで説明されました。
この「質素」という言葉。
普段ならそこまで気にならないのですが、華やかなイメージのある結婚式で言われると急に不安になります。
そこで「もう少しボリュームを増やすといくらですか?」「この写真くらいなら?」と確認していくわけですが、これが難しい。
豪華な装花の写真を先に見たあとで安いプランを見ると、全部少なく見えてくるんですよね。
電気屋さんで大きなテレビを見続けたあとに40インチを見ると、「あれ、小さい?」となるのと同じ状態です。
しかも、写真や絵で説明してもらっても、当日の会場全体でどう見えるのかはなかなか想像できません。
結果として、私たちは装花の金額を割と下げられるところまで下げましたが、当日は十分満足できるボリュームでした。
終わってみると、さすがプロの装飾です。
もちろん会場や希望する雰囲気によりますが、装花は「不安だからとにかく足す」のではなく、予算上限を先に決めてもよかったポイントだと感じました。
4.ドレスは本当に迷うし、見積もりとの差にも驚く
ドレスは本当に迷います。
結婚式場提携のドレスショップだけでも何種類もありますし、提携外まで含めれば選択肢はほぼ無限です。
私たちは提携のドレスレンタルから選びましたが、どこへ行っても迷います。
さらに、「早めに押さえないと希望日に空いていないかもしれない」「今日ならこの条件で契約できます」といった話もあり、のんびり迷っていられない感じもあります。
そして「これいいな」と思ったドレスを選ぶと、最初の式場見積もりに入っている衣装料金を大きく超えることも。
「最初にもらった見積もりは何だったん?」と思ったポイントの一つです。
ただ、衣装は写真にもかなり残るところなので、私たちはここを無理に妥協せず、しっかり選びました。
反省点としては、式場が決まったらできるだけ早くドレスを見始めること。
時間があるほど候補も比較できますし、「この日に決めないと」という焦りも少なくなります。
ちなみに、費用を抑えるため小物類は自分たちで用意しました。
- ベール
- 手袋
- アクセサリー
- シャツ
- 蝶ネクタイ
- 革靴
などです。
式場や衣装店から提示される金額と比較すると、普通のお店で好みのものを購入しても安く済むケースがあります。
抵抗がなければ、フリマアプリなどで状態の良いものを探す方法もあると思います。
5.招待状・席次・名札など細かな準備が意外と多い
ゲストとして結婚式に参加していたときにはほとんど意識していなかったのですが、席次表やテーブルに置いてある名札、招待状、当日の案内などは、当然誰かが準備しています。
そして式場にお願いすれば、その分お金もかかります。
一つあたりは数百円でも、ゲストが50人いれば数万円になることもあります。
普段なら十分大きなお金なのに、結婚式の見積もりの中では小さく見えてしまうのが怖いところです。
一方、ここを節約しようとすると、今度は全部自分たちで用意する手間が発生します。
「お金を払って時間を買うか、自分で作って節約するか」という選択です。
ちなみに私たちは、次のようにしました。
| 作成物 | 作成方法 |
|---|---|
| 招待状・出欠確認 | Web招待状 |
| 当日の案内・席次 | Webサイトを作成 |
| 名札 | 100均の紙やペンを使って手作り |
招待状はWeb招待状サービスを利用しました。
ゲストはスマホからそのまま回答でき、こちらも郵送の準備が不要。出欠状況をWeb上で確認できるので、これはかなり楽でした。
全員Webにするのが気になる場合は、友人はWeb、親族や上司などは紙というように分けてもいいと思います。


また、ご祝儀も「新札を用意してもらうのも大変かな」と思い、私たちはオンラインご祝儀を利用しました。
受付側で現金を管理する負担も減り、ゲストもご祝儀袋を準備しなくてよいので、個人的には使ってよかった方法です。


当日の案内や席次については、ペライチを使って簡単なWebページを作りました。
席次自体はテンプレートを使って作成し、画像としてWebページへ載せる方法でも十分です。
Webで自作すると、直前まで修正できるのも便利でした。人数変更があったときに印刷し直さなくていいのはかなり楽です。
最後に名札は手作りしました。
外注する方法もありますが、私たちは人数が最後の最後まで完全には確定しなかったため、自分たちで調整できる方法を選びました。
節約はできましたが、人数分を一つずつ作るのは普通に大変です。
6.オープニング・プロフィールムービーの準備は素材集めから大変
結婚式でよくあるオープニングムービー、プロフィールムービー、そして当日の映像を使ったエンドロール。
これらも当然、お願いすればお金がかかります。
だからといって業者へお願いすれば全部お任せかというと、そうでもありません。
業者は基本的に、こちらから渡した写真・動画・コメントなどの素材をもとに制作します。
つまり、結局こちらで、
- 幼少期の写真を探す
- 学生時代の写真を選ぶ
- 二人の写真を選ぶ
- 写真に付ける文章を考える
- 使いたい曲を決める
- 写真の順番を決める
といった作業が必要です。
昔の写真を実家から集めるところから始めると、意外と時間がかかります。
そのため、結婚式をすると決めた段階から、「使えそうな写真」「使いたい曲」だけでも少しずつ集めておくことをおすすめします。
ちなみに私たちは、エンドロールはなし。
オープニングムービーとプロフィールムービーはCanvaを使って自作しました。
Canvaにはテンプレートが豊富なので、動画制作をしたことがなくても作りやすかったです。
ただし「簡単に作れる」と「すぐ完成する」は別物。
写真を選び、文字を考え、タイミングを調整して……とやっていると普通に時間はかかります。
プロフィールムービーを自作する方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。


7.一つひとつより「全部が同時に進む」のが大変
ここまでいろいろ書きましたが、結局一番大変なのは、これらを一つずつ順番にやれるわけではないことかもしれません。
ドレスを探しながら招待客を確認し、ムービー用の写真を集めつつ、次の打ち合わせまでに装花を考える。
さらに日常生活や仕事も普通にあります。
一つひとつの作業なら大したことがなくても、同じ時期に締切が何個もあると一気に負担になります。
特にゲスト人数に関係する席次や名札などは、欠席・変更があれば修正が必要です。
私たちも最後まで人数を見ながら調整したものがあったので、直前まで変更できるものはWeb化・自作との相性がよかったと感じています。
節約すれば楽になるとは限らないと実感した
結婚式準備をしていて強く感じたのが、節約と準備の大変さはトレードオフになることが多いということです。
式場へ全部お願いすれば準備は楽になります。
でも、その分お金はかかります。
逆に、自分たちで作れば費用を抑えられますが、時間と手間がかかります。
| 方法 | 費用 | 手間 |
|---|---|---|
| 式場へ依頼 | 高くなりやすい | 少ない |
| 外部サービスへ依頼 | 中間 | 比較的少ない |
| 自作 | 抑えやすい | 多い |
私たちはWeb招待状、Webの案内ページ、名札、ムービーなど、自分たちで対応したものも多かったので費用は抑えられました。
ただ、「全部自作が正解だったか?」と聞かれれば、必ずしもそうではありません。
仕事が忙しい時期なら、数万円払って誰かにお願いしたほうが二人の負担が減り、準備期間を楽しく過ごせることもあります。
節約するときは、単純に「高いから自分でやる」ではなく、その金額で何時間の作業を減らせるのかまで考えるのがおすすめです。
結婚式で節約しても後悔しにくい部分・お金をかけたほうがいい部分については、以下の記事でもまとめています。
もしもう一度結婚式をするならこう準備する
ここからは反省編です。
実際に一通り準備を経験してみた今、「もしもう一度結婚式をやるなら、こうする」と思うことをまとめます。
式場契約前に最終見積もりに近い金額まで確認する
これは一番やっておきたいです。
式場見学でもらう見積もりで、料理・衣装・装花・写真・映像などを最低ランクではなく「実際に選びそうな内容」にしてもらいます。
さらに、
- 持ち込みできるもの
- 持ち込み料
- 外注できるもの
- 見積もりから上がりやすい項目
まで契約前に確認します。
式場を決めたあとより、決める前のほうが選択肢は圧倒的に多いです。
対面でなくていい打ち合わせはオンラインにする
会場を実際に見ながら話したほうがいい打ち合わせは現地へ行きます。
一方、資料を見ながら確認するだけならオンラインで十分な回もあります。
毎回「式場へ行くのが当たり前」と考えず、オンライン対応できるものがないか聞くと思います。
ドレス探しは式場が決まったらすぐ始める
ドレスは迷いますし、希望するものが希望日に空いているとは限りません。
後回しにするメリットがあまりないので、式場が決まったら早めに試着予約を入れます。
そして、小物を式場でレンタルするのか、自分たちで用意するのかも同時に確認します。
装花は予算の上限を決めてから打ち合わせする
装花は上を見れば本当にキリがありません。
もう一度なら「この金額以内で、できるだけ華やかにしてください」と先に予算を伝えます。
豪華な写真を見てから判断すると不安になりやすいので、金額を決めてその範囲でプロに提案してもらうほうが精神的にも楽だと思います。
写真とBGMは結婚式を決めた日から集める
プロフィールムービーを作る直前になって、小学生時代の写真を探し始めるのは大変です。
実家に帰ったときに写真を撮っておく、スマホに「結婚式候補」というアルバムを作る、使いたい曲をプレイリストへ入れておく。
これだけでも後半の負担はかなり減ります。
自作するものとお金を払って任せるものを最初に分ける
節約したいからといって、全部を自作する必要はありません。
もう一度やるなら、
| 自作する | 外注・式場へ任せる |
|---|---|
| 自分たちが楽しんで作れるもの | 苦手なもの |
| あとから簡単に修正できるもの | 人数分の大量作業になるもの |
| 節約効果が大きいもの | 失敗時のリスクが大きいもの |
という基準で分けます。
準備期間の時間も、結婚式費用と同じくらい大切です。
二人の「こだわるところ」を最初に3つだけ決める
全部にこだわろうとすると、お金も時間も足りません。
例えば、
- 料理
- ドレス
- 写真
の3つは妥協しない。
その代わり装花やペーパーアイテムは抑える、といった形で優先順位を作ります。
「一生に一度だから全部いいものにする」ではなく、一生に一度だからこそ、本当に大事なところへお金と時間を使うほうが納得しやすいと思います。
結婚式準備がしんどくなったら全部完璧にしなくていい
結婚式準備を始めると、SNSで素敵な結婚式の写真がいくらでも出てきます。
ウェルカムスペースもおしゃれ、席札も手作り、ムービーも感動的、高砂も花がいっぱい。
全部見ていると、「自分たちもこれくらいやらなきゃ」と思ってしまいます。
でも、実際に一度やってみて思うのは、全部完璧にしなくても結婚式は成立するということです。
私たちはエンドロールをやりませんでしたし、装花も最終的には予算を抑えました。
一方でドレスは妥協せず選びました。
全部を100点にするのではなく、自分たちにとって重要なところを100点にして、ほかは70点くらいでもいい。
そのくらいの気持ちで準備したほうが、二人とも疲れ切らずに当日を迎えやすいと思います。
ゲストは意外と「花瓶がどれだったか」「席札にいくらかかっていたか」までは覚えていません。自分たちが大事にしたいところを優先すれば十分です。
結婚式の準備は大変。でも全部にこだわらなくていい
2024年に実際に結婚式をしてみて、準備は想像していた以上に大変でした。
打ち合わせ、ドレス、装花、招待状、席次、名札、ムービー、お金……。
結婚式が近づくにつれて、それまで別々だった作業が一気に同時進行になっていきます。
ただ、終わったあとに振り返ると、「もっとお金をかければよかった」と思う部分より、「ここはそんなに心配しなくても大丈夫だったな」「もっと早く始めれば楽だったな」と思う部分のほうが印象に残っています。
もしもう一度やるなら、
- 契約前に現実的な見積もりを出してもらう
- オンラインにできる打ち合わせはオンラインにする
- ドレスを早めに探す
- 装花は先に予算上限を決める
- 写真・BGMは早くから集める
- 自作するものと任せるものを最初に分ける
- 二人が本当にこだわるものを3つ程度に絞る
という進め方にします。
結婚式では「一生に一度だから」という言葉を何度も聞きます。
でも、一生に一度だからこそ、すべてにお金と時間をかける必要はありません。
二人にとって大切なところにはしっかりこだわり、そうではないところは楽をする。
これから準備する方には、そのくらいの気持ちで進めてほしいと思います。
準備だけで疲れ切ってしまうのではなく、当日を楽しみにしながら進められることが一番です。



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